今年度初頭から世界的に経済不安が広がっています。
世界経済不安の主要因
・イギリスがEURO離脱問題 Brexit
・アメリカと中国の経済戦争
日本ではあまり報じられませんが、中国では、今年前半で500万社が倒産しているらしいですよ。(注:2019年執筆)
今回は、投資対象として一般的な、株と貴金属の価格動向について見てみましょう。
貴金属がなぜ投資対象になりえるのか、根本から説明します。
リーマンショック以来の最悪の経済不安
日経は連日、グローバル企業の苦戦を報じています。
日本でグローバルに対抗できる企業は、素材メーカーと自動車業界しかありませんが、各社2019年4−9月、苦戦している模様。
アメリカ株
アメリカ株は中期的には悪くありません。
暴落が怖いと思うのは私だけですか・・?
日本株
オリンピック特需による建設ラッシュが落ち着き、金の回りは悪くなっている割には、日本株は上がり続けています。
一部の方々は安倍政権による株価操作を訴えていますが・・・。
来年にならないと結果はわかりませんね。
投資家の皆様は悲観的になる必要はないが、楽観的すぎる意見に流されてはいけません。
金の高騰
投資を嗜む、殿方、貴婦人型に今更説明する必要もない、「有事の金」。
現在、金の価格が高騰中です。
2019年度初頭と比較し、約15%も値を上げています。
金の希少性
金は180,000トン程度しか地球上で採掘されていません。
体積でいうと、プール3杯分しかないと言われています。
パリピ換算すると・・
ナイトプールにはパリピが50人程度として
世界の金の総量 = パリピ150人!
金本位制
1971年のニクソンショックまで、金は通貨価値の根幹を成してきました。
それまで圧倒的に経済を牽引してきたアメリカですが、以下の経緯で金本位制をやめました。
- 他国が経済力をつけてきた
- 結果、他国の紙幣の価値が上昇
- 相対的にドルの価値が下がり始める
金本位制では金の価値を基準に紙幣の価値が決定されており、他の紙幣とドルの為替も一定。
(360円=1ドル)
円の価値が上がると、ドルが損することがわかります。
インフレが起きても、常に35ドルを12,600円で買えてしまいます。
蟹に例える
わかりにくいので例えましょう。
- 12,600円 = 蟹!
- 10ドル = 蟹!
- 12,600円 = 金1g = 35ドル = 蟹3.5匹!!
- 蟹3.5匹 = 44,100円(以下永遠ループ)
まさに戦後に起きた錬金術。(日本円とアメリカの金交換して蟹食べ放題。)
ニクソンショック
わかりましたか?
戦後、圧倒的な経済力で多少の誤差も気にせずやってきたアメリカ。
しかし、時代が変わり1971年にアメリカ大統領ニクソンが、宣言します。
「一律での金とドルの交換やめて><」
ニクソンは・・日本人が蟹食いまくってるのが羨ましかったのでしょうね。
1971年のニクソンショックとは、蟹が人類の欲望を支配した瞬間だったんですね。
全然違います。安いドルで金を購入され続け、アメリカの金在庫が極端に減り、通貨の意義が再考されたことにあります。
パラジウムの高騰
貴金属の価値の高騰の話に戻ります。
貴金属の一つ、パラジウムも爆上がり中です。
パラジウムって?
パラジウムって、あまり聞きなれない貴金属かもしれません。
自動車業界でのパラジウムの用途
主な用途としては、自動車があげられます。
エンジン部に有害ガス分解の触媒として使用されます。パラジウムの用途は大体これです。
装飾めっき金属してのパラジウムの用途
高級カバンの金属めっきにも使用されます。
白色で耐食性が良いので、1つ30万とかそれ以上するカバンの装飾によく使われています。
パラジウム価格高騰の原因
プラチナもパラジウムと同様に使用できますがさらに高い。
パラジウムは2019年前半に車業界が非常に好調であったこともあり、需要過多に陥りました。
パラジウム売れやぁぁああ
いや、売ってくれ言われても、手元にないんっすけど・・・。
需要過多により、急激に価格が高騰したことを発端に、投資家に目をつけられ、購入されまくっています。
価格上昇は収まるところを知りません。
もっと売れやぁぁあああああ!!
自分で掘ってこいや。
まとめ
見通しの立たないカントリーリスクにより世界経済が悪いです。
結果、「有事の金」に代表される貴金属の価格が高騰しています。
投資されている方は慎重にね・・・。
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