こんにちは、もじゃひつじです。
今回はかなり有名な本「嫌われる勇気」の感想。
国内累計208万部、世界累計485万部の大ヒットを記録している『嫌われる勇気』。続編の『幸せになる勇気』との合計部数は世界で600万部を突破し、21世紀を代表するベストセラーとなっている。
本書はフロイト、ユングと並ぶ心理学の3大巨匠「アルフレッド・アドラー」の哲学の思想をまとめたもの。
「青年」と「哲人」の対話形式で書かれており、哲学に浅い方でもかなり読みやすい作品になっています。
実際、哲学って戦前戦後に書かれた本が多く、かなり回りくどく書かれていたり、エグかったりで林先生レベル(以後、いまでしょレベルと記載)の賢い方でないととっつきにくいもの。
しかし、「嫌われる勇気」は哲学初心者に理解してもらうための工夫がされています。
アドラー心理学を知らず、世の中に不満を抱える青年が、「幸せになる方法は驚くほどシンプルと主張する哲人」を論破しようと挑む会話が痛快。
若者の特徴
- 周りに理解されず人間関係に悩んでいる
- たくさんの努力をしているにも関わらず幸せになれない
- 口が悪い
誰のために生きるのか?何をすれば幸福感が増すのか?
この哲学的な問いの答えは?
600万人が共感し称賛した本。答えは人それぞれ。
本記事では600万通りの中の1通りの答えとして私が感じたこと紹介します。
「嫌われる勇気」の基本情報
題名 | 嫌われる勇気 |
---|---|
著者 | 岸見一郎 古賀史健 |
出版社 | ダイヤモンド社 |
発刊日 | 2013年12月12日 |
定価 | 1500円 |
283ページの書籍。ゆっくり10時間ほどかけて熟読しました。
さすらいインコさん(@sasuraiinko )に紹介して頂いたことがこの本を読もうと思ったきっかけ。
普段から「嫌われる勇気」にかかれていることを実践されてブログで紹介されています。
さすらいインコさんのブログはこちらから
嫌われる勇気の著者
岸見一郎
1956年生まれの哲学者。
高校のころから哲学を志し、大学進学後はたびたび教授の家におしかけ議論をふっかけていたそう。
京大博士課程満期退学後はアドラー哲学や古代哲学の研究、執筆を行う傍らで、精神科医院で青年のカウンセリングを行う。
本書では原案を担当。
代表作は以下。
- 個人心理学講義(訳書)
- 人はなぜ神経症になるのか(訳書)
- アドラー心理学入門
古賀史健
書籍のライティングを専門としビジネス書やノンフィクションで数多くのベストセラーを生む。
20代の終わりに「岸見アドラー学」と出会い、衝撃を受ける。
その後何年にもわたり岸見氏を訪ね、本質を聞き出し、ギリシャ哲学の古典的手法「対話篇」に落とし込んだ。
人生には、何気なく手に取った一冊の本が、翌朝からの景色を一変させてしまうような出逢いがあります。1999年の冬、当時20代の「青年」だったわたしは、池袋の書店で幸運にもそんな一冊と出会うことができました。岸見一郎先生の「アドラーの心理学」です。
あとがきより
アドラー関連の書籍を読みあさった古賀氏は「アドラー心理学」ではなく「岸見アドラー学」に魅せられたことに気づきます。
啓蒙主義の時代に議論されたアドラーの言葉を基礎に多くの「青年」との対話により新たに生み出された「岸見アドラー学」は現代人のための哲学と言えます。
嫌われる勇気はこんな人におすすめ
私の自己啓発本のイメージです。
- 綺麗事がただただ羅列
- 実行できればみんな聖人君子
- 肩書だけすごいおっさんが説教たれてる
- だいたい同じ事書いてる
「プライドを捨てて前向きに人の話を耳を傾けることから成長は始まる」
どんな自己啓発本にも書かれていそうなことです。そんな助言に対して、私は「は?黙れ、なんでお前に偉そうにいわれなあかんねん」と感じるタイプ。
これに共感できる人に読んでほしい。
嫌われる勇気の主人公の「青年」がわざわざ哲人に口喧嘩を挑みいくところから物語は始まります。
「何が誰もが幸せになれるじゃ、怪しい教祖みたいなこと偉そうにいいやがって、泣かしたろか」
こんな勢いの青年に対する哲人の切り返しもなかなか切れ味がすごい。
さて、青年は哲人を論破することはできるのでしょうか?
嫌われる勇気の購入方法
書店での購入
書店の入り口あたりの「オススメ」のコーナー、もしくは売れ行きランキング3位以内に必ず飾られています。
ECサイト
リンクはこちら。
Amazon Audible
こちらは「聴く本」のAmazon Audible。
最近よくyoutubeの宣伝でみかけます。「承認欲求を否定する??」聞いたことありません?
会員になれば月額1500円で好きなオーディブルを毎月1冊購入可能。
こちらは初回30日無料+1冊無料+(大きな声では言えませんが)返品可能。
本が気に入らなければ、返品交換が(何度でも)可能…。つまり…。
- 活字が苦手な方
- 通勤時間を利用したい方
- 家事しているあいだにながら読書したい方
こんな人には向いている読書方法。
1ヶ月以内に解約すればお金は一切かからないので体験してはいかがでしょうか?

ちなみに、私ははじめAudibleで聞き、保存版として書籍も購入しました。
嫌われる勇気の内容・感想
私が特に印象的であった3つのポイントを解説します。
- なぜ人は変われるのか?(目的論)
- 言い訳としての劣等コンプレックス
- いま、ここに強烈なスポットライトを当てよ
自己紹介
本記事を書いている私は32歳。まずは簡単に自己紹介させてください。
- 20代意識高い系期頭の中は常に仕事。飲み会、旅行中、ずっとずっと仕事の話してるイタイタイプ。
休日は専門書を読み漁り、6つの民間資格と2つ国家資格を取得。 - 30才バリバリ期イタリアへ出向。毎日7時半から22時まで労働。
裁量労働のため残業代なし。それでも働きます。 - 31才仕事に飽きるあれ?これ残業しなくても給料変わらなくね?←気づく。
アホらしくなって18時には帰るように。
見る専youtuber。
正直、イタリア出向後は仕事が楽しくて仕方ありませんでした。やればやるだけ改善されていく職場。働けば働くほど周りに感謝され評価され、働いている実感がありました。
しかし、それも最初だけ。1年で飽きます。
それから試しに18時に帰るようにしてみました。
- 仕事の効率化
- タスクの優先順位付
- 任せられることは任せる
すると、残業しなくても仕事が回ってしまうことに気づきます。
ん?あれ?俺別にいなくてもなんとかなるくね?
あなたは会社が必要としているから仕方がなく今の会社で働いていますか?
給料のために働いていており、会社はあなたが何か付加価値を生むから雇い続けている。これが一般的な雇用関係の構造かと思います。
会社にとって必要なものは、あなたではなくて、あなたの生む付加価値です。
業務があって、それに求められるスキルがあり、その要件を満たす人であれば誰でもよいということです。
するとこんな疑問が湧いてきます。
- なんで会社のために必至で働いているのだろう?
- もっと自分が必要とされる場がないのか?
- 会社員以外の自分の価値はなに?
なんかもやっとしたモラトリアムな悩みをいまだ抱えている私をぶった切るこの本。
人生の疑問の答えが「嫌われる勇気」にあります。
さて、本の中身を見てみましょう。
なぜ人は変われるのか?(目的論)
人は変われます。
フロイト的な原因論ではなく、目的論で考えれば人は変われます。
原因論:私はなぜサラリーマンなのか?
サラリーマンつらいですよね?
30代でセミリタイアしている人を本当にたくさん見かけます。たいてい10〜20代で起業し、資産形成して30代で経済的自由を手に入れている方々。
そして、バリ島から「【ゆる募】生放送〜質問に答えます」とかやって若い個からキャーキャー言われる。
羨ましすぎるわ。きっと小さい頃から投資や経営論親に教え込まれてるだろうなあ。生まれた家が違うから仕方がないですね。

現在サラリーマン(結果)である理由は、特別な家庭に生まれなかった(原因)からです。
目的論:私はなぜサラリーマンなのか?
いや、本当に?
サラリーマンにをやめたいのであれば今すぐ会社をやめればいいのでは?
安定的に給料が入る現状を手放したくない(目的)からサラリーマンを続けている(結果)。
家でyoutubeばかりみていたい(目的)から、独立する勉強をしていない(結果)。
目的論で考えると、ただ何もしていないだけのように見えます。
生きる目的を「努力を積み重ねて安定を捨ててでも、40代になる頃には経済的自由を得て若い子(特に女の子)からキャーキャー言われたい」と設定すれば今すぐ行動できそうです。
目的論はストイック
アドラー心理学ではトラウマを否定します。
どんな言い訳をしても現状を変えようと行動しているかしていないかはお前次第やでってことですね。
自分が大切にすることは何か?明確にし後は努力を続ければ人は変われます。
劣等コンプレックスと優越コンプレックス
劣等感を感じることはありますか?
私が20代後半から今まで劣等感を感じた瞬間を告白します。
- 同級生の結婚式。相手がめっちゃ美人やった
- 去年出世した同期。俺より仕事できへんはずやのに
- 脱サラしてなんだかんだ成功している友人のはなしを聞いて
アドラー心理学では劣等感はOK。健康的な証拠だと説いています。
安心して劣等感をバネに努力し前進しまくりましょう。

独身は同級生の結婚式で花嫁の友人をナンパしまくりなさいってことですね

キモいからやめてください
劣等コンプレックスと優越コンプレックス
しかし、劣等感により前進できない人もいます。
「自分はあいつみたいにすごくないから、今のままでいるしかない。」
さらにひどくなると優越コンプレックスに発展。
「やれば本当はできるけど、やらない。」
恋愛に例えるとこんな感じ。
- (目的論)自分は魅力が足りない。まずは内面。結婚するために女性を理解できるようになろう。
- (劣等コンプレックス)自分は魅力がないから、結婚できない。
- (優越コンプレックス)本当はモテるけど最近女性と出会う機会がないから結婚できない。まじこの国、過疎ってる。
まじ、周りにまともな女性いないからすわぁー!彼女できる以前っすわー。
これ、一番イタイやつ。
どん欲に合コンや婚活パーティーに参加し自分磨きをしている男のほうが女性は絶対好きです。
年間50件を目標に合コンしましょう。
優越コンプレックスはイタイ
私の経験です。
30才のころ脱サラし会社経営を始める友人が何人が出てきました。
始めはその決断が羨ましいなと思っていましたが、友人の会社が軌道に乗り初めるにつれ、自分が会社員でいることに劣等感を感じます。
- 友人:脱サラのために20代のころから情報にアンテナをはり自己投資した結果、経営者に。
- 自分:会社のためだけに自己投資をしてきた結果、会社員のまま
この事実すら認められない私はこう考えるように。
優越感にひたるため、ずっと四季報みて他社の年収と自分の給料明細を見比べていました。
自分で言うのもあれですが、非常にダサい。
健全な劣等感とは、理想の自分との比較から始まる
健全な劣等感とは、他者との比較の中ではなく、「理想の自分」との比較から始まる。
他者との比較に時間を費やしている時点で終わっていることに気づきました。
まずは、友人に起業という方法があることを教えてくれたことに感謝。
つぎに、自分が大切にしている価値は何か?理想の自分とは何か?
時間をかけて考えることにしました。
いま、ここに強烈なスポットライトを当てよ
- なんで会社のために必至で働いているのだろう?
- もっと自分が必要とされる場がないのか?
- 会社員以外の自分の価値はなに?
嫌われる勇気を読んでわかりました。結局自分が何をしたいかがわかっていないのでこのようなことで悩むんやと。
そこで短期的な目標作成のために、自分が何がしたいかをリストアップしてみました。
参考 飽き性こそできます。今年の目標を「やりたいことリスト100」で立てよう!
しかし、そもそも、今まで我々は理想に向かって生きてきたはず。
どこか満足できていない理由は、以下2つを理解せずに自分の価値を判断しているからです。
- 承認欲求を否定する
- 共同体感覚
どのような瞬間に幸福感を感じるか。この2つの概念は私の生きるヒントになりました。
起業している友人や会社の同僚、同世代の年収は実は自分にとってなんの意味もないことを学びます。
周りと自分を比較してなんとなく落ち込んだ気分になる人は是非、嫌われる勇気を読んでみてください。
10年後20年後になりたい理想の自分は?
私の理想ですか?まだモヤっとしていて言語化できません。
ただ、そのモヤっとしているものを達成するために毎日行動しています。
- 多くの本を読む
- 副業で稼ぐスキルをつける
- 本業を効率化し続ける
自分で決めた目の前の今やるべきことをひたすら全力で続けていればいつか良い景色が見えると信じています。
あなたの目標はなんですか?
今日が人生で一番若い日です、これからも一緒に学んで行動して自由への道を歩んでいきましょう!
この記事が少しでもなにかあなたの役に立てば嬉しく思います。
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