質問をしても思ったように、聞きたいことが引き出せず、時間だけがすぎていく・・
相手が何を言いたいか結局わからずストレスだけが溜まる状態・・。
さらにそれが仕事仲間との間であると最悪です。
そういう人とはできるだけ会話の時間を減らしたいと私は考えています。
家族であれば、時間を割いてでも互いを理解し合うことが大切ですが、仕事となるとコミュニケーションに割く時間も限られています。
「人の振り見て我が振り直せ」で、今回は正しい質問への答え方を紹介したいと思います。
正しい質問への答え=端的に答えること
端的ってなに?
端的とは「簡潔かつ明瞭に核心に迫ること」 です。
「質問」には「結論(質問の答え)->理由」の順で答えよう
前回の記事で「端的に説明する場合」は「課題 -> 結論 -> 理由」の順番で話しましょうと説明しました。よければそちらの記事も参考にしてください。
今回の状況は「相手からの質問に答える場合に状況を説明する」ですので「課題=質問」となり、いきなり「結論=答え」をいうことが端的に答えるということになります。
上司「(質問)商品Aの売り上げの状況は?」
部下「(答え)下がっています(理由)競合他社の商品A-αの参入が影響しています。」
注意点1 質問の形式がYes/No型か5W2H型かを意識すること
Yes/No型
上司「(質問)この前の推薦図書読んだ?」
部下「梅田の紀伊国屋にしか置いてないみたいですね」
上司「??」
質問がYes/No型であれば回答は「Yes」か「No」か「I do not know」で答えましょう。
今回の質問に対して「読みました+感想」「読んでません+読めなかった理由」「何の話っすか?」の3つしかありえないはずです。
5W2H型
上司「今年の忘年会は何時から開始するの?」
部下「今年は隣の部署も合同でやろうと考えており、梅田のあたりを考えています」
上司「何時からするの?」
5W2HとはWhy・What・When・Where・Who・How・How many/muchのことですね。
質問が5W2H型であれば、各対象の答えになるように答えましょう。
なぜ -> 理由
何を -> 対象
いつ -> 時間
どこで -> 場所
誰が -> 人
どのように -> 方法
どれだけ -> 数量
注意点2 理由は最後に話す
上司「(質問)商品Aの売り上げの状況は?」
部下「(理由)競合他社の商品A-αの参入を懸念しています。製造納期・品質面で我社を評価してくれている顧客が大部分ではございますが、価格の観点では7%ほどビハインドしています。この点に関しては事業部の承認も得ており来月から10%の値下げが出ていますが一度奪われたシェアへの獲得に対するプロモーションは・・」
上司「待って、状況は大枠聞いているから、金額の推移を教えてくれる?」
部下「(答え)先月、統計チームからでた報告ですと下がっているとのことです。」
良いのか悪いのか現状を答え、そこから詳細な分析を述べなければ相手は全体枠をイメージすることができません。また、相手は相手なりに描いているストーリーがあります。何を知りたいのか、背景や相手の立場から筆問の意図を汲み、初めに答えを提示しなければ、「こいつと喋んのしんどいわ」と思われてしまいます。
論理的な会話が求められるのはあくまでも仕事中の話
イタリア赴任時に60歳前後の夫婦の家に招かれたことがあります。イタリアは食事の最後に「cafe」を飲みます。いわゆるエクプレッソコーヒーのことであり、たいていの家にエクプレッソコーヒーメーカーが置いてあります。そして彼らはコーヒーに対してのこだわりが非常に強いです。(コーヒーだけでなく何事にもこだわりが強い人種ですが・・。)この会話は奥さんが私にcafeを入れてくれた時の話です。
夫「(質問)なぜ、Lungo(薄め)を入れたんだ!(理由)このコーヒーメーカーはCorto(濃いめ)向けのコーヒーメーカーだ!Lungoは美味しくないと言っているだろ!」
妻「(答え)私はLungoが好きだわ」
夫「Lungoは美味しくない!」
好きか嫌いか感情論の話は決着なんてつくわけがありません。ただ、私としては奥さんは自分の好きなものを相手に提供したいという気持ちが嬉しかったです。私もCortoの方が好きですけどね。
よければ前回の記事を参考ください。

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